レースらしいレース
さてはて。。。
9月のTBCレース第7戦。今回はいつものAさん、K君、Sさん、Oさん、ゲストのIさんと私、計6人。結構そろったのだ。
天気予報を確認。
最高気温:24度(ちょっとあついぞ)
天候:曇り後晴れ!
降水確率: 30%(降らない)
紫外線:やや強い(焼けるかな)
波:0.5m(スムーズだね)
風:10時ごろは北東の風4m、だんだん東に振れる
潮:ずーっと上げ潮になる
っとの予報であった。ちょっと風が弱いが。。。
ゲストのIさんはレース委員会でも活躍されている方で、若洲のヨットスクールでも教えている。人数もそろって、結構このレースは、期待できそうだった。ポジションはK君をバウ、Aさんにもバウを経験してもらいたいので、マストにつける。ピットに新人のOさん、Sさんをフローターにして、ゲストのIさんをメインに。
準備はオンタイムに行われる。Rabbit's Tailは入院から上がったばかり。クリートカバーや船首の航海灯にスピンが切っかからないための工夫など、こまごまとしたものの手当てが必要であった。このため時間がとられ、ちょっと下架する準備が遅れてしまった。9時ジャストに下せないと、永遠と順番待ちになってしまう。出港したのは9時半を回ってしまった。風は北の風、上マークが手前になるので、時間通りにスタートラインにいるのが精いっぱい。メインとジブの艤装を確認することはできたが、スピンまで上げて確認することはできなかった。
第1レース、オンタイムのスタートとなる。ラインを確認したところ、ほぼイーブン(だったと記憶している。。。?この記事を書いているときとレースが一週間開いているから、私も老人になったので、記憶はあいまいかも。。。(^^;;;)。Sさんのコール合わせて、スタートボックス内を蛇行。特にどっちサイドからスタートするとは決めていなかったが、蛇行している間に、マーク側からのスタートとなった。人とぶつかるのは二度といやなので、安全を考えながらSさんのコールに合わせていく。
「もっとベア、もっとベア!」
「下だ!下!」
「スピードが速い!ジブ、メインをラフ!」
「アップだ!」
「こっち空いている、ベア!」
「スピード欲しい!」
「メイン入れて!」
船の間で罵声がでるなか、次から次へと指示がでてくる。前回ぶつかったことがトラウマになっているので、混乱の中でフリーズしないように、心がける。スタートまでのレスリングはうまく行って、オンタイムのスタートとなる。
「3,2,1、スタート!」
「X旗が上がっているか確認してくれ!」
「あがっていない!」
「ラジャー!」
スタートはいつも緊張するのものだ。この緊張感が楽しいのだが。。。
第1レグ、マーク側からスタートしたので、はじめのタックはあとの方になる。左側のレース海面を走ることになったが、これはよい結果であった。タックして上マークに到達した時はBlue Peterに続いて2番手。Gumboの前に入った。ところが、これからが我がチームの弱いところ。スピンの取り扱いがどうもうまく行かない。ここで抜かれることはわかっていたが、確実に作業をしてもらった。そのため、後ろから追い上げてきた船には気にせず、スピンが上がるのを見届けた。選んだわけではないがこの時も左海面を走ることになった。Gumboに抜かれ、ダウンウインドのレグで、Letitia、AZと絡む。AZがスターボードで入ってきて、Letitiaと同時にジャイブして避ける。Gumbo、Letitia、AZに続いて、下マークに到達。ジャイブして、ジブ上げて、スピンダウン。手際よく、やらなければならなかった。この辺の作業はスムーズに行って、Letitiaは早めにタック。GumboとAZに続いていた。Letitiaにカバーをするつもりではなかったが、ここでタック。するとLetitiaがタックしてきた。目の前にいるLetitiaがタックを続けたので速度低下。
「げ!図体でかいのが目の前をふさいでいる!」
「スターボード!」
っと嗾けてもLetitiaは速度低下でどうにもならない。
「うわ、ぶつかる。。。」
頭の中では「もう嫌だよー」っと叫んでいた私。思い切ってティラーを目いっぱい切る。
「避けたよー!」
「プロテースッ!」
その後Letitiaは720度ペナルティを遂行したかは不明であるが、結果を見て、行ったと思われる。
しかし、一番緊張したのはこれからであった。第3レグ、上マークに向かっていたところ、AZっとクロスすることになる。どっちが先かわからない。Sさんはこっちが先に行くと思っていた。しかし、近づくにつれて、衝突するコース。AZからスターボードコール。しかし、Sさんはいけると言う。本当か?本当か?だれもが半信半疑。誰もダメだと言わなかった。最後までは。この判断遅れが致命的なことに。AZの目の前でタック。これが間に合わに合わなかった。AZはプロテスト・フラグを掲げ、抗議すると。これは素直に720度ペナルティを行うことに。安全の確認を行い、720度を行う。はじめのタック、ジャイブはうまく行ったのだが、2回目はかなりスローになり、最後は完全ストールしてしまった。。。弱風だったので、そのあとは挽回ができなかった。あと残るのは苦手のダウンウインド。本当は上マークに到達した時には上げられる準備ができているはずなのだが、そこまで、練習ができていない。スピードメーターが死んでいるので、VMGが表示されない。感覚でダウンウインドを走行したが、結果はクラスでビリ。レーティングでLetitiaには勝って、ビリから2番目。やれやれ。。。
そして、第2レース。この時スタートも第1レースと同様。スタートボックスを蛇行して、アウターマーク付近に出る。周りの船がちょっと違ったが、同じようなスタートとなった。ポジション的にはそこそこであったっと思っていた。タックを繰り返して、上マークへ。5番手か6番手で回った。また、スピンを上げるのが遅れたが、上げて、NaoNaoに続いて行く。しかし、ハプニングはこれから。NaoNaoはしばらくしてからジャイブ。我々はさらに行ってからジャイブした。下マークに向かって行く。NaoNaoは2回ジャイブを入れないとならなくなった。我々はなるべく落として走行したところ、NaoNaoは2回目のジャイブを我々の目の前で行った。若干であったがこっちの方がボートスピードがあった。内側を取ってオーバーラップを主張。
「オーバーラップだよ。」
「水ちょうだい。」
「オーバーラップしていないよ~」
「しているよー」
っと言い合いが続く。NaoNaoはがんっとして譲らない。
「水ちょうだい!」
「あ~、もう距離ないよ」
「ベアだ!ベア!」
「あたるよー」
「もうだめだ」
マークが3mぐらいのところであきらめて回避行動をとる。イメージとして左に360度回って、円を描くつもりであった。だが、スピンも上がったまま、スピンポールがジブと干渉する。船が回るにつれて、スピードが落ちるので、円を描いたのではなく、渦巻きになってしまった。ちょっと時間がかかってしまったが、マークは回ることができた。問題はこの時スピンが変な形で降りてしまったので、バウあたりがかなりの混乱を起こしてしまった。スピンの回収に時間がかかり、後から来た隼、AZにも抜かれてしまった。また、スピンを回収するためにタックをしなかったので、ポートロングで走ってしまい、オーバーセイルになってしまった。段々風が落ちてきて、マークを回ったときにはNaoNaoに続いていた。
そして、最後のレグ。NaoNaoは右海面を選んだ。我々のペースで走って、隼と左海面へ。これがよかったのか、NaoNaoを抜く結果となった。先にゴールへ。着順5位、修正5位となった。
NaoNaoとのことは、その後、NaoNaoの人たちとも話したところ、こちらの方に優先権があったと。しかし、結果的にNaoNaoより先にゴールしたので、抗議はせず、そのままにしておいた。
今回のレースはよく絡むレースでした。Iさんも「レースらしいレース」っと言っていました。
今回はここまで。
9月のTBCレース第7戦。今回はいつものAさん、K君、Sさん、Oさん、ゲストのIさんと私、計6人。結構そろったのだ。
天気予報を確認。
最高気温:24度(ちょっとあついぞ)
天候:曇り後晴れ!
降水確率: 30%(降らない)
紫外線:やや強い(焼けるかな)
波:0.5m(スムーズだね)
風:10時ごろは北東の風4m、だんだん東に振れる
潮:ずーっと上げ潮になる
っとの予報であった。ちょっと風が弱いが。。。
ゲストのIさんはレース委員会でも活躍されている方で、若洲のヨットスクールでも教えている。人数もそろって、結構このレースは、期待できそうだった。ポジションはK君をバウ、Aさんにもバウを経験してもらいたいので、マストにつける。ピットに新人のOさん、Sさんをフローターにして、ゲストのIさんをメインに。
準備はオンタイムに行われる。Rabbit's Tailは入院から上がったばかり。クリートカバーや船首の航海灯にスピンが切っかからないための工夫など、こまごまとしたものの手当てが必要であった。このため時間がとられ、ちょっと下架する準備が遅れてしまった。9時ジャストに下せないと、永遠と順番待ちになってしまう。出港したのは9時半を回ってしまった。風は北の風、上マークが手前になるので、時間通りにスタートラインにいるのが精いっぱい。メインとジブの艤装を確認することはできたが、スピンまで上げて確認することはできなかった。
第1レースのスタート
第1レース、オンタイムのスタートとなる。ラインを確認したところ、ほぼイーブン(だったと記憶している。。。?この記事を書いているときとレースが一週間開いているから、私も老人になったので、記憶はあいまいかも。。。(^^;;;)。Sさんのコール合わせて、スタートボックス内を蛇行。特にどっちサイドからスタートするとは決めていなかったが、蛇行している間に、マーク側からのスタートとなった。人とぶつかるのは二度といやなので、安全を考えながらSさんのコールに合わせていく。
「もっとベア、もっとベア!」
「下だ!下!」
「スピードが速い!ジブ、メインをラフ!」
「アップだ!」
「こっち空いている、ベア!」
「スピード欲しい!」
「メイン入れて!」
船の間で罵声がでるなか、次から次へと指示がでてくる。前回ぶつかったことがトラウマになっているので、混乱の中でフリーズしないように、心がける。スタートまでのレスリングはうまく行って、オンタイムのスタートとなる。
スタート間際。。。
「3,2,1、スタート!」
「X旗が上がっているか確認してくれ!」
「あがっていない!」
「ラジャー!」
スタートはいつも緊張するのものだ。この緊張感が楽しいのだが。。。
スタート直後
上マークを回る
スピンを上げて下マークへ
AZが来るので、Letitiaと一緒に避ける
Gumbo, AZ, Letitiaに続いて、下マークへ
第1レグ、マーク側からスタートしたので、はじめのタックはあとの方になる。左側のレース海面を走ることになったが、これはよい結果であった。タックして上マークに到達した時はBlue Peterに続いて2番手。Gumboの前に入った。ところが、これからが我がチームの弱いところ。スピンの取り扱いがどうもうまく行かない。ここで抜かれることはわかっていたが、確実に作業をしてもらった。そのため、後ろから追い上げてきた船には気にせず、スピンが上がるのを見届けた。選んだわけではないがこの時も左海面を走ることになった。Gumboに抜かれ、ダウンウインドのレグで、Letitia、AZと絡む。AZがスターボードで入ってきて、Letitiaと同時にジャイブして避ける。Gumbo、Letitia、AZに続いて、下マークに到達。ジャイブして、ジブ上げて、スピンダウン。手際よく、やらなければならなかった。この辺の作業はスムーズに行って、Letitiaは早めにタック。GumboとAZに続いていた。Letitiaにカバーをするつもりではなかったが、ここでタック。するとLetitiaがタックしてきた。目の前にいるLetitiaがタックを続けたので速度低下。
「げ!図体でかいのが目の前をふさいでいる!」
「スターボード!」
っと嗾けてもLetitiaは速度低下でどうにもならない。
「うわ、ぶつかる。。。」
頭の中では「もう嫌だよー」っと叫んでいた私。思い切ってティラーを目いっぱい切る。
「避けたよー!」
「プロテースッ!」
Letitiaが目の前。。。
Letitiaを避ける。。。
その後Letitiaは720度ペナルティを遂行したかは不明であるが、結果を見て、行ったと思われる。
AZとのケース直後
素直に720度
上マークを回る
しかし、一番緊張したのはこれからであった。第3レグ、上マークに向かっていたところ、AZっとクロスすることになる。どっちが先かわからない。Sさんはこっちが先に行くと思っていた。しかし、近づくにつれて、衝突するコース。AZからスターボードコール。しかし、Sさんはいけると言う。本当か?本当か?だれもが半信半疑。誰もダメだと言わなかった。最後までは。この判断遅れが致命的なことに。AZの目の前でタック。これが間に合わに合わなかった。AZはプロテスト・フラグを掲げ、抗議すると。これは素直に720度ペナルティを行うことに。安全の確認を行い、720度を行う。はじめのタック、ジャイブはうまく行ったのだが、2回目はかなりスローになり、最後は完全ストールしてしまった。。。弱風だったので、そのあとは挽回ができなかった。あと残るのは苦手のダウンウインド。本当は上マークに到達した時には上げられる準備ができているはずなのだが、そこまで、練習ができていない。スピードメーターが死んでいるので、VMGが表示されない。感覚でダウンウインドを走行したが、結果はクラスでビリ。レーティングでLetitiaには勝って、ビリから2番目。やれやれ。。。
第1レース、フィニッシュ
第2レース、スタートへ
第2レーススタート直後
タックして、上マークへ
上マーク手前、NaoNaoとクロスする
上マークを回る
そして、第2レース。この時スタートも第1レースと同様。スタートボックスを蛇行して、アウターマーク付近に出る。周りの船がちょっと違ったが、同じようなスタートとなった。ポジション的にはそこそこであったっと思っていた。タックを繰り返して、上マークへ。5番手か6番手で回った。また、スピンを上げるのが遅れたが、上げて、NaoNaoに続いて行く。しかし、ハプニングはこれから。NaoNaoはしばらくしてからジャイブ。我々はさらに行ってからジャイブした。下マークに向かって行く。NaoNaoは2回ジャイブを入れないとならなくなった。我々はなるべく落として走行したところ、NaoNaoは2回目のジャイブを我々の目の前で行った。若干であったがこっちの方がボートスピードがあった。内側を取ってオーバーラップを主張。
NaoNaoとのケースの始まり
「オーバーラップだよ。」
「水ちょうだい。」
「オーバーラップしていないよ~」
「しているよー」
っと言い合いが続く。NaoNaoはがんっとして譲らない。
「水ちょうだい!」
「あ~、もう距離ないよ」
「ベアだ!ベア!」
「あたるよー」
「もうだめだ」
マークが3mぐらいのところであきらめて回避行動をとる。イメージとして左に360度回って、円を描くつもりであった。だが、スピンも上がったまま、スピンポールがジブと干渉する。船が回るにつれて、スピードが落ちるので、円を描いたのではなく、渦巻きになってしまった。ちょっと時間がかかってしまったが、マークは回ることができた。問題はこの時スピンが変な形で降りてしまったので、バウあたりがかなりの混乱を起こしてしまった。スピンの回収に時間がかかり、後から来た隼、AZにも抜かれてしまった。また、スピンを回収するためにタックをしなかったので、ポートロングで走ってしまい、オーバーセイルになってしまった。段々風が落ちてきて、マークを回ったときにはNaoNaoに続いていた。
スピンの回収に困る
また、上マークを回る
そして、最後のレグ。NaoNaoは右海面を選んだ。我々のペースで走って、隼と左海面へ。これがよかったのか、NaoNaoを抜く結果となった。先にゴールへ。着順5位、修正5位となった。
ゴール!
NaoNaoとのことは、その後、NaoNaoの人たちとも話したところ、こちらの方に優先権があったと。しかし、結果的にNaoNaoより先にゴールしたので、抗議はせず、そのままにしておいた。
今回のレースはよく絡むレースでした。Iさんも「レースらしいレース」っと言っていました。
今回はここまで。